【これが現実】内向型HSPがWEBライターに向いていない3つの理由
在宅ワークの筆頭として挙げられるWEBライター。繊細なHSPさんにも向いている、という情報をあなたもどこかで目にしたり耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。
現在も(かなり受注数は減らしていますが)WEBライターとして活動している強度HSPの私の見解としては…
内向型HSPにWEBライターは向いていません
なぜ巷で「HSPにWEBライターはピッタリ」と言われているのに、強度HSPでWEBライターの私、ちさとが「内向型HSPにWEBライターは向いていない」と断言できるのか、この記事で詳しくお伝えしていきます。
よく「HSPはWEBライターが向いている」って聞くけど?
HSPさんから
WEBライターでどのくらい稼げますか?
というご質問をいただきます。
自宅でWEBライターとして会社員のお給料くらい収入が入るのなら、会社を退職して専業WEBライターになればストレスフリーで働けますものね。
このご質問に対しての私の回答はこちらです。
なぜ繊細じゃない人はそんなにも稼げるのに、内向型HSPさんには難しいのか…その理由をお伝えしますね。
内向型HSPがWEBライターに向かない3つの理由
強度の内向型HSPである私、ちさとが実際にWEBライターとして働いて感じた「内向型HSPはライターに向かない」理由。
なぜ「HSPはWEBライターに向いている」という世間の印象と、WEBライターとして活動している内向型HSP本人の感想がこんなにも違うのでしょうか。
それは、HSPのイメージだけで「在宅ワークのWEBライターならHSPでもできるはず」と決めつけているからに他なりません。
イメージではない、内向型HSP当事者が実際に感じた「WEBライターに向かない理由」をお伝えしますね。
1.文章を書く(打つ)のに時間がかかるから
LINEやメールを打つ時、時間がかかりませんか?私はかなりの時間を要します。
例えば、友達から相談を受けた時、サポートさせていただいている方からご相談いただいた時、仕事で取引先に説明のメールを送る時。
伝える内容は頭の中でイメージできています。その内容を言語化して文章にして送信するとなると、様々な心配や不安が頭の中を駆け巡るのです。
文章を考える前、文章を書いている最中、文章が出来上がった後、これでもかというくらいチェックして修正します。だから文章を書くのに時間がかかるんですね。
この癖はライター業でも変わることはありません。文章を書くだけでなく、リサーチや見出しを考えるなどの作業が加わることにより、さらに多くの時間を要することになってしまうのです。
WEBライターの報酬は「1文字〇円」「1記事〇円」が大多数なので、文字数・記事数を増やさないと報酬は上がっていきません。
内向型HSPは文章を熟考してしまうので、1記事書き上げるのに時間がかかってしまい、結果、報酬が伸びないのです。
1日に数記事書き上げるライターさんも多く、余計に自分を責めてしまいます…
2.クライアントのフィードバックで心が折れるから
記事を書き上げて提出すると、クライアント(発注者)またはクライアントとの間に入るディレクターから修正依頼(フィードバック)が来ることがあります。
内向型HSPさんは、このフィードバックで心が折れてしまったり、自己嫌悪に陥ったり、人格否定されたように感じてしまうのです。
修正依頼が来ちゃった…やっぱり私って何やってもダメな人間なんだ…
フィードバックは誰でも来ることがあります。ベテランライターであってもフィードバックを受けることは珍しくありません。
フィードバックは、より良い記事にするために【必要】なステップです
にもかかわらず内向型HSPさんは、フィードバックを受けた自分は「未熟」で「ダメな人間」なんだと自責の念に駆られてしまいます。
さらには、「ダメな奴って思われてる…もうこのクライアントの仕事するの嫌だ…怖い…」と、どんどんネガティブになってしまうことも少なくありません。
優しいクライアントも多いですが、中には辛辣な物言いの人がいるのも事実です
こんなクライアントに当たってしまったら最後、自信がなくなって挫折してしまいます。
3.時給が破滅的に低くなるから
「文章を書くのに時間がかかる」ことが原因で発生する「時給が破滅的に低くなる」問題。
生計の柱となる本業があって、副業としてWEBライターをしているのであれば問題ないかもしれませんが、WEBライターを本業としている場合は死活問題です。
私が1番しんどくて悩んでいた時期の時給は、なんと「116円」!!
1日に2,3記事書き上げて納品するライターさんもいるのに、私は1記事に38時間もかかるんです。
当時は副業だったので、平日の夜と土日は1日中パソコンに向かい続け、それでも納期に間に合いそうもなく徹夜もして、毎回ヘロヘロになって書き上げました。
平日に2日連続で徹夜したこともありました…(本業あるのに)
心も体も疲れ果てながら1ヶ月に3~5本しか納品できず、稼げる金額は1.5万~3万円ほど。そして時給はどんなに頑張っても300円以下。バイトをした方がよっぽど稼ぐことができます。
別のクライアントの案件でも、どんなに効率化を考えても時給が500円を超えることはありませんでした。
あなたは私ほど時間がかからないかもしれません。でも、文章を熟考して作成するHSPの特徴から、HSPではない人よりも時間がかかるはずです。
その結果、思ったよりも稼げない…ということになりかねません。これは覚えておいてください。
内向型HSPがWEBライターで成功するためのコツ
じゃあ内向型HSPはWEBライターをやらない方がいいのか、やるべきではないのか、といえば断言はできません。
HSPの特徴により心地よくない部分もあるかもしれませんが、WEBライターとして成功する人もたくさんいらっしゃるからです。
では、内向型HSPさんがWEBライターで成功するには、何に気を付けたらよいのでしょうか。
成功法則ってあるの?
成功するためのコツをお伝えしますね。
HSPのウィークポイントを「HSPの強み」でカバーする
WEBライターとして活動するにあたって、ウィークポイントになりうるHSPの特徴ってどんなものがあるでしょうか。
- 文章を書くのに時間がかかる
- お豆腐メンタル
- 自己肯定感が低い
- 完璧主義
HSPの特徴の中でも、おおよそこのようなことがWEBライターをするうえでウィークポイントになると考えます。
では、これらをカバーするHSPの特徴ってどんなものがあると思いますか?
- リサーチ・分析能力に長けており、内容の濃い記事が書ける
- テキストコミュニケーション能力が高い
- 丁寧な仕事ができる
- ひとり時間が癒し
ひとつずつ解説しますね。
リサーチ・分析能力に長けており、内容の濃い記事が書ける
WEBライターの仕事は「リサーチ」から始まります。
記事ジャンルについてのリサーチ、記事内で紹介する商品や施設のリサーチなど、まずはしっかりと下調べをしてから記事執筆をするのですが、HSPさんはリサーチや分析をする能力が高いので、自然と質が高く内容の濃い記事になります。
文章を作成するのに時間はかかりますが、リサーチ段階でしっかりと執筆内容を網羅しておけば、ある程度執筆時間を短縮することが可能です。
テキストコミュニケーション能力が高い
WEBライターであっても、そして発注者(クライアント)やディレクターであっても、テキストコミュニケーション能力の低い人は少なくありません。
HSPさんはメールなどの文章を熟考・校正を繰り返してから送信しますし、そもそも他人に寄り添う優しさがあるので、メール文などはとても丁寧。文章も相手が読みやすいよう整理されています。
コミュニケーションコストがかかるWEBライターは敬遠されるので、コミュニケーションが手寧なHSPさんはクライアントから重宝されることも多いです。
丁寧な仕事ができる
大雑把な仕事をするライターさんは少なからず存在します。
特にまだ駆け出しのライターは細かいところに気が回らず、クライアントを不快にさせてしまうことがあるのです。
HSPさんは駆け出しの段階であっても、持ち前の「寄り添い力」と「人の顔色をうかがってしまう」特徴で、大雑把な仕事はしません。
コミュニケーションにも通ずるところがありますが、丁寧な仕事をする人はクライアントの評価も上がります。
私はまだ駆け出しのころ、決してライティング力が高かったわけではないのに、クライアントさんから「仕事もコミュニケーションも丁寧で、長く一緒にお仕事がしたい」と言ってもらえました
クライアントさんから嬉しい言葉をかけてもらえると、自信がなくて自己肯定感が低くても前向きになれるものです。
ひとり時間が癒し
なかなか執筆が進まない、クライアントからのフィードバックで心が折れてしまった、ようやく納期に何とか納品完了した、そんな時は心身を癒してリフレッシュさせたいですよね。
内向型HSPさんは、ひとりで静かにゆっくりと時間を過ごすことで心身のストレスが回復します。
出かけなくていい、誰かと会わなくていい、ただひとりで静かにゆっくりと心をリラックスさせることで、ストレス発散とまではいかなくとも心と体の疲労を回復させることが可能です。
この癒し・疲労回復方法はHSPさん特有で、もっとも効率の良い回復方法といえます。
ストレスを和らげて自己肯定感を上げる
どんな仕事にも大なり小なりストレスはつきものです。いかにストレスを和らげながらうまく付き合っていくかがポイントになります。
WEBライターのお仕事は会社勤めと違って自宅で好きな時間にできるので「HSPにおすすめ」と言われますが、強度の内向型HSPの私が実際にWEBライターとして活動してみて、会社勤めよりもしんどいと感じたポイントがありますので、シェアしますね。
- 男性クライアント、ディレクターからのフィードバックはキツめのことが多い
- チャットなどの文章が素っ気なさすぎる男性が多い
- 時に理不尽や無理を強要される
- 特に駆け出しの時期は、バイトした方が断然稼げる
「男性」と限定してしまうと言い過ぎかもしれませんが…。私のWEBライター経験において、クライアントやディレクターは男性であることが多く、その大半はフィードバックがキツく感じました。
もしかしたら口頭でのフィードバックであれば、きつく感じないのかもしれません。テキストだと抑揚が感じられず、きつく感じるのかも。
HSPさんは、LINEやメールなどのテキストを送信するとき、相手がどう捉えるかまで考えて慎重に送ると思います。
言葉尻がきつくなっていないかな…
でも「仕事+非HSP+ちょっと強めの性格」のコンボでは、優しい言葉もなければ必要最低限の指示のみ(挨拶もなしだったり)、ひどいケースでは嫌味や直球の文句なども飛んできて、とても内向型HSPさんが耐えられるものではないことも少なからずあります。
クライアントやディレクターと良いコミュニケーションが取れれば、ストレスが多少なりとも緩和しますので、お仕事を受けるときには必ず相手の人となりを観察しましょう。
WEBライター未経験で挑戦したばかりのころは
ダメ出しされてばかりだし、思ったほど稼げないし、やっぱり私は何をやってもダメなんだ…
と、自己肯定感が底なし沼のように下がり続けます。
でも、一昨日より昨日、昨日より今日、今日より明日…と少しずつステップアップしているんです。だから、必要以上に自己肯定感を下げないことが大切です。
一つの見出しの本文を書く時間が30秒早くなった、これはすごい進歩ですよ!
ライティング用語を新しく1つ覚えた、これだって昨日よりステップアップしています!
小さなことでも大丈夫、過去の自分より今の自分の方が知識も経験も多くなっているのですから、自分をほめてあげましょう!
まとめ:内向型HSPはWEBライターには向かないけどライティングは得意
ここまで、内向型HSPがWEBライターに向いていない理由をお伝えしてきました。
WEBライターは、クライアントの意向に沿った高品質な記事を納品するお仕事です。ライティングの勉強をしてもクライアントによって求めるものは違うので、クライアントAでほめられたものがクライアントBではガッツリ修正させられる、というケースも少なくありません。
ちぐはぐな環境は正直苦手…
内向型HSPさんは、文章を書くのが得意だったり好きだったりしませんか?
私も文章を書くのは大好きです。考えながら書くので遅いですが、それでも書くことは好きです。
けれど、内向型HSPさんのその強みをWEBライターという仕事で活かすことができないのは、あまりにももったいないと感じています。
だから今、内向型HSPさんが伸び伸びとWEBライターとして活躍できるフィールドづくりをしています
内向型HSPさんがWEBライターで活躍・成功するためには、いかにクライアントやディレクターと良好な関係になれるか、が最重要です。
気持ち良い言葉のキャッチボールができる相手を選んでお仕事をしましょう。
「合わないな…」「ちょっと言い方きつくて嫌だな…」と思ったら、我慢してお仕事を受け続ける必要はありません。早めに契約終了して良きクライアントさんを探した方が、すべてがうまく回ります。
内向型HSPさんはWEBライターにはあまり向いていませんが、できないわけではないので、自分はやっていけるのかどうか一度トライしてみるのもよいですよ。
クラウドソーシングサイトでたくさんWEBライターが募集されているので、どんな感じなのか眺めてみてくださいね。