仕事が辛いと悩むHSPさんが自分を守る3つのこと
HSPで繊細な女性に多いお悩みのひとつに【仕事】があります。
真面目で繊細ゆえに、自分を犠牲にしてまでも会社・業務・取引先・周囲に貢献してしまう方がとても多いんですよね。
今日は、自己犠牲で仕事に貢献して辛くなってしまった繊細な女性に、自分を守るために心掛けたい3つのことについてお伝えしていきたいと思います。
HSPで繊細な独身女性の仕事のお悩み7つ
それではまず、繊細な女性の皆さんがお仕事でどんな事に辛くなってしまうのかについて知っていきましょう。
きっと「そうそう、私もそうなの!> <」と共感できるお悩みがあると思います。
私もほとんど当てはまります^ ^;
- 誰かが上司から怒られたり注意されていると、苦しくなってしまう
- 朝礼など人前で注目されながら発言すると、緊張で足・手・声が震えてしまう
- 隣の席の人の貧乏ゆすりや舌打ちなどがとてもストレスになる
- 汗のにおい、食事のにおい、柔軟剤のにおいなどで気分が悪くなってしまう
- 書類や心の整理が出来ないほど、電話やメール・業務に忙殺される
- 上司や同僚がイライラしているのを感じて、「私が何かやらかしてしまったのかも」「気に障る事をしたり言ったりしてしまったのかも」と動揺してしまう
こんなことに心が疲れてしまい、体調不良になってしまったり、退職を考えるようになってしまいます。
ひとつひとつ、もう少し掘り下げてお話ししますね。
誰かが上司から怒られたり注意されていると、苦しくなってしまう
誰かがミスをして上司から怒られているのが聞こえてくると、自分が怒られているかのように苦しくなってしまいませんか?
HSPさんは周りの影響を受けやすい気質を持っているので、まるで自分が怒られているかのように感じてしまいます。
誰かが怒られるたびに自分が責められているように感じてしまうため、「今日は誰か怒られたりしないだろうか…」とビクビクするようにもなります。
朝礼など人前で注目されながら発言すると、緊張で足・手・声が震えてしまう
私が以前正社員として勤めていた会社では部内全員が毎日1人ずつ、30人ほどの前で小話をする朝礼がありました。
業務連絡ではなく、仕事の話やプライベートから仕事に繋げる話を数分しなければならないんですね。
私は自分の番が回ってくる数日前から緊張で動悸がして、当日は朝から更に動悸が激しくなり、朝礼中は足がガクガク震えて、カンペを持とうものなら手はブルブル震えるし、声も上ずって震えてしまい、頭の中が真っ白になって自分が何を話しているかもわからなくなってしまいます…> <
10年間在籍していましたが、慣れることはありませんでした…。
隣の席の人の貧乏ゆすりや舌打ちなどがとてもストレスになる
五感が敏感なHSP気質の繊細さん。
隣の人の貧乏ゆすりが目に入ってしまったり、わずかな振動を感じてしまうと気になって集中力が途切れてしまいます。
また、イライラした人が舌打ちをしたり頭を掻きむしっていると、そのイライラの影響を受けてしまってビクビクしてしまうことも。
この他にも、独り言が多い人が隣にいると気になって集中力がなくなってしまいますし、声の大きな人が近くにいると委縮してしまうHSPさんも多いです。
汗のにおい、食事のにおい、柔軟剤のにおいなどで気分が悪くなってしまう
繊細さんは「におい」にもとても敏感。
周りの人は気にならないような微かなにおいにも敏感に反応してしまいます。
においが気になるだけでなく、気分が悪くなる、頭が痛くなるなど身体的な影響も出てきてしまうので深刻です。
私も何回か転職してきましたが、それぞれの職場で「におい」には悩まされましたね> <
- 汗のにおい
- タバコのにおい
- ワキガのにおい
- お弁当の時間の色々な食べ物のにおいが混じったにおい
- 香水のにおい
などなど…かなりつらい会社員生活でした…。
書類や心の整理が出来ないほど、電話やメール・業務に忙殺される
正社員として10年勤めた会社では、まさに早朝から深夜まで電話やメール・業務に忙殺されて、机に書類も山積み、心の中も「しっちゃかめっちゃか」状態。
月の残業時間は150時間前後、1日休めばメールボックスには300通以上のメールが届いている、取引先と電話をしている間に2つも3つも電話折り返しのメモが机の上に置かれる…そんな毎日でした。
こうなるともう、あまり記憶が無いんですよね^ ^;
私たちHSPは丁寧に仕事をしたいもの。なのに業務に忙殺されてしまっては、丁寧な仕事ができずにストレスとなります。
丁寧な仕事ができない状態なのに、丁寧な仕事を求められるしミスは許されない。心も体も疲弊してしまうのは当たり前ですよね…。
上司や同僚がイライラしているのを感じて動揺してしまう
苛立っている上司や同僚。
忙しかったり、思うように仕事が進められなかったり、上司から叱られたりしてイライラしているのかもしれません。
なぜイライラしているのか傍から見たらわからないですよね。
でもこんな時、HSPさんは
と、他人のイライラの原因は私の言動行動のせいじゃないか…って考えてしまうんですよね。
そう考えてしまったら最後、ビクビクしてしまって業務へのパフォーマンスも下がりますし、イライラしている上司や同僚に話しかけるのも緊張してしまいます。
これってとても大きなストレスがかかっていることになります> <
仕事が辛いHSP女性が自分を守る3つのお約束
さてここまで、HSPで繊細な女性が仕事・職場で辛くなりやすい状況を7つお伝えしてきました。
ここからはそんなあなたが自分の心の平穏を守るために実践してほしいことを3つお話ししていきますね。
その1:辛かったら休んでいい
HSPで繊細な方は、仕事を休むことに罪悪感を覚えがち。
本来、有給休暇は会社や上司に有休取得理由を伝える必要はありませんし、有休を使って遊びに行くことだって問題ないのですが、HSPさんは有休取得することに対して「申し訳ない」と思ってしまう傾向があります。
その理由としては
- 仕事をフォローしてくれる人に申し訳ない
- 会社を休むことは悪いこと(という思い込み)
こんなことが挙げられます。
繊細な人は相手の気持ちに寄り添う優しい心を持っているので
と、フォローに入ってくれる人の負担を第一に考えてしまい、休みづらくなってしまうことも少なくありません。
また、真面目な気質のために有休とはいえ会社を休むことは悪いことだという思い込みがあったりもします。
これは気質の他に育ってきた環境も影響があると考えられます。
子供の頃から親御さんに「学校は休まず行きなさい」と育てられると、【学校・会社を休むことはいけないこと】と考えるようになってしまうんですよね…。
もちろん学校を必要以上に休んだり、だらけて休み癖が付いてしまうのは考えものですが、社会人になってからの有給休暇は、働く人に与えられた権利です。
こちらの記事で、有休を取ることを躊躇ってしまう繊細な女性がきちんと有休を取得するための考え方をお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね^ ^
辛い時は頑張りすぎることをやめて、心身の回復のためにお休みをしましょう。
その2:働きやすい環境を確保する
五感が鋭いHSPさんは、職場環境が整っていないとストレスが溜まるばかり。
上司に相談しながら働きやすい環境を整えていくと、辛さがだいぶ軽減されることでしょう^ ^
具体的には
- 舌打ち・貧乏ゆすりなど、視覚や聴覚を刺激する人と席を離してもらう(席替え)
- 香水や汗のにおいなど嗅覚を刺激されてしまう場合も席替えを打診する
- エアコンの風が直接当たらない席に替えてもらう、またはエアコンに風除けカバー(ルーバー/エアーウィング)を取り付けてもらう
- 仕事量が明らかにキャパオーバーの場合は、少し減らしてもらえるよう相談する
などですね。
私も仕事上の環境があまり良くなく、でも当時は相談もできずにストレスが溜まりに溜まって心身が疲弊してしまった経験があります> <
その3:仕事を辞める選択肢もある
それでもどうしても辛い…そんな時はその職場を離れる選択も視野に入れましょう。
お世話になっている会社や上司・同僚に申し訳ない、自分の仕事を引き継ぐ人に申し訳ない…などの理由で退職を躊躇ってしまうHSPさんは少なくありません。
でも、大切なのはあなた自身。
あなたが「もう辛い、もう無理」と思ったなら、もう自分に鞭を打って働かせるのはやめましょう。
退職は悪ではありません。もちろん、逃げでもありません。
より自分らしい働き方をするためのステップなのです。
まとめ:仕事が辛くなったら迷わず休もう
繊細さんは自分の心を二の次にしてでも、ただひたすらに一生懸命お仕事を頑張ってしまう傾向にあります。
お仕事に一生懸命に取り組むことは素晴らしいことなのですが、自分自身をないがしろにしてはいけません。
自分の心、自分の体が悲鳴を上げ始めたら(本当は悲鳴を上げる前に)しっかりとその声に耳を傾けてください。
まずは心身を休めて回復に努めることが最優先です。
それには適切に有給休暇を取得して、心も体もボロボロになる前に息抜きをすることが大切。
それでもどうにもならないほど辛くなりすぎてしまった時は、退職も検討しましょう。
転職をするも良し、正社員から派遣やパート・アルバイトに働き方を替えるも良し。またはこれを機に起業するという方法もあります。
独身女性は自分の力で生計を立てなければいけませんから、簡単に退職するのは難しいことは私も理解しています(私も独身女性ですから^ ^)。
けれど、今いるその会社、その働き方でなくても生計を立てる方法はありますので、ぜひ自分自身を大切にしてあげてくださいね。
私もお仕事に関する情報はこれからもたくさん発信していきますので、お役立ていただければと思います。