2022.04.03

私は内気だから…と悩むあなたは繊細さんかも？HSPという気質を知ろう

ohitorich-kigyo

お悩み女性

私は内気な性格だから…

と、内気で引っ込み思案な自分に悩んでいらっしゃる女性も多いかもしれません。

そして、周り（特に親や親戚、学校の先生など）から

その内気な性格を直しなさい！もっと明るくみんなと仲良くしなくちゃ！！

と注意されたり叱られたりしたこともあることでしょう。

でも、その内気な性格、実は性格ではなくて生まれつきの「気質」かもしれません。

そして、あなたのその気質…もしかしたらHSPかも。

今回は、内気な性格で悩んでいるあなたの心が少し軽くなるよう、HSPという気質についてお伝えしていきます。

HSPとはどんな気質を持った人のこと？
HSPさんあるある
あなたはHSPさん？セルフチェックしてみよう
内気に悩む女性はHSPなのか…繊細なHSPさんまとめ

HSPとはどんな気質を持った人のこと？

HSPとは、英語の「Highly Sensitive Person（ハイリ―・センシティブ・パーソン）」の略称で、日本語にすると「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」という意味です。

最近、日本では【繊細さん】と呼ばれることも多くなりました。

HSPは、アメリカの心理学者エイレン・アーロン博士が1996年に発表した特性。
人口の約15～20％（およそ５人に１人の割合）がHSPと言われています。

アーロン博士によると、HSP/繊細さんには次の４つの特徴があるとのことです。

物事を深く考える（Depth of processing）
外からの刺激を受けやすい（Overstimulated）
共感しやすい（Emotional reactivity and high Empathy）
五感が鋭い（Sensivity to Subtleties）

これらの特徴を、英語の頭文字を取って【DOES（ダズ）】といい、この４つの特徴が全て揃っていることがHSPの定義となります。

このような生まれ持った気質があるので、HSPではない人と比べて自己嫌悪を感じてしまったり、他人を気遣ったり無理に合わせることで疲れ果ててしまったり…と、生きづらさを感じることが多々あります。

それでは、上の４つの特徴を少し詳しく解説していきますね。

① 物事を深く考える

HSPさんは多くの情報を受け取り、それについて深く深く考えます。

内向型で、常に頭の中はフル回転している
行動するまでに相当の時間がかかる
失敗することが怖いので、失敗しないような準備をする
他人のお世辞をすぐに見抜く
ルールやマナーを守らない、モラルのない言動・行動が許せない
話を１聞けば、10全てわかってしまう

何事も楽観的に考えることができないので、石橋を叩き過ぎて壊して渡れないくらい慎重に考えてから行動します（考えすぎて行動できないことも…）。

また、少し話を聞くだけで全てを察知・把握できてしまう高い思考力があるので、先回りしてリスク回避のための準備が出来ます。

調べものをすると、必要以上に掘り下げて調べてしまう傾向があります。私も学生時代のノートに、板書以外に用語の意味や歴史背景など細かく調べて書き込んでいました ^ ^;

②外からの刺激を受けやすい

HSPさんは五感が敏感な方が多く、その刺激がかなりのストレスとなります。

また、感受性が豊かなので、他の人なら何も感じないようなことでも気になって想像してしまい、感動したり悲しくなったりすることもあります。

人混みが苦手で疲れたり気分が悪くなってしまう
仲の良い友人でも、会って帰宅するとドッと疲れが出てしまう
何気ない些細な言葉に傷ついて、それをずっと引きずって落ち込み続ける
何でもないことでも、色々と想いを巡らせてしまう
怖い映像や画像を見ると、夢に見てしまう

うっかり怖いテレビ番組などを短い時間でも見てしまうと、その夜に必ず怖い夢を見てしまいます。戦争映画・ドラマや他国の残虐なニュース、死刑のニュース速報も同様です。

ホラー映画とまではいかなくても、アクション映画などの暴力的なシーンは見れませんし、感動の名作と言われたハリウッド映画の「グリーンマイル」も短大の授業の一環で観てから、怖くて１年近くは何度も夢にまで見ましたし、あれから20年以上経った今でもふと思い出してしまい、怖くなったり気分が沈み込む日が何度となくあります…。

③共感しやすい

HSPさんは共感力が高く、感情移入してしまいがちです。

誰かが近くで怒られていると、自分が怒られているかのように感じてしまい、苦しくなったり傷ついたり落ち込んでしまう
映画やドラマ、ゲームやアニメなどの登場人物に感情移入してしまい、自分もその世界にいるような気分になってしまう
相手の表情や声色を敏感に感じ取り、機嫌の良し悪しなどがわかる
人間や生き物だけでなく、物に対しても感情を持ってしまう

物に対して感情を持ってしまうというのはどういうことかというと、私のことで恐縮ですが例を出してみますね。

私がまだ幼稚園に通っていたころの話です。

家族でファミレスの「すかいらーく」に夕飯を食べに行くことがありました。そして私はまだ幼いのでお子様ランチを食べるのですが、食べこぼしてもいいように、すかいらーくのマスコットキャラクターがプリントされた紙エプロンが付いてくるんです。

私はそのキャラクターに感情を持ってしまいました。具体的にどういう感情を持っていたのかといいますと。

プリントされたキャラクターが汚れちゃうのが可哀想だから、絶対に食べこぼさないように気を付けて食べていた
食べ終わると母が私からエプロンを取って無造作にテーブルに置くのが可哀想で、泣きそうになった
それが耐えられなくて、次からは食べ終わったらすぐに自分でエプロンを取って、（幼い自分なりに）きれいに畳んでテーブルにそっと置くようになった
でもそれが後でゴミ箱に捨てられると知って、胸が張り裂けそうになった

こんな感じです。

信じられない方も多いかもしれませんが、３～５歳くらいでこんな気持ちを持っていました。もっと言ってしまうと、今でも同じような気持ちです^ ^;

④五感が鋭い

HSPさんは五感が鋭いので、五感に受ける刺激が大きなストレスとなり、疲れ切ってしまうことが多々あります。

大きな音や騒音だけでなく、エアコンの音や冷蔵庫のモーター音、時計の針が進む音など小さな音でも気になってしまう
香水やタバコの臭いで気分が悪くなってしまう
セーターが肌に当たるとチクチクして不快
日光やLEDの白く強い光で疲れてしまう

五感である「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の中でも、特に視覚と聴覚が敏感な方が多いようです。

私は、集中して何かをしている時に「音声」が耳に入ってくると、集中力がなくなって何も進まなくなります。

それは例えば、テレビが付いていてもダメですし、ボーカル入りの音楽でもダメです。インストゥルメンタルでもアップテンポだったり様々な楽器の音がすると、情報量が多すぎて思考停止になります。スローテンポで静かなピアノ曲やクラシックギター曲は、音量を小さくすればBGMとして聞き流しながら作業や勉強することが出来ます（でも無音が一番です）。

好きなアーティストの曲を聴きながら鼻歌交じりに作業や勉強をする方も多いですが、私はそれが出来ないんですね^ ^;